こんにちは。
エコプラネット富士の勝俣です。
三年前の夏、盆休み中に草むしりをしたときのことです。
休みのほとんどが雨予報だったので、あきらめて合羽と長靴姿で
草むしりをすることにしました。
手袋はすぐに泥まみれになり、長靴も雨粒で泥がはねています。
最初はそんなことを気にしながら作業していましたが、
あきらめて草むしりに集中することにしました。
途中、あることに気が付きます。
一つは湿った土だと雑草は抜けやすくなること。
次に雨のおかげで蚊などの虫を気にすることが少ないです。
また日が出ていないので暑さもそれほど気になりません。
そして合羽に当たる雨音が心地よく作業に集中させてくれます。
案外雨の中も悪いことばかりではないなと思いました。
そのうち「この雑草はなんでこんなところに生えているのだろう」
「家の周りに生えなければむしり取られないのに」と思い、
雑草について少し調べようとその日のうちに図書館へ行きました。
雑草は強いと思っていましたが実は弱い植物で、
光と水と土の奪い合いの競争に弱いので
森の中ではなく人間がいる特殊な場所を選んでいるそうです。
また植物には三種類のタイプがあり
雑草はその中の「ルデラル」という環境の変化に強く
臨機応変に変化を乗り越える強さがあるそうです。
植物の世界でも「違い」はありますが、それに優劣はなくその個性に平均値はない。
この平均値は人に例えれば「普通」となりますが
「普通」=「こうあるべき」でないところで雑草は勝負して成功している。
自分の好きなこと得意なことを少しずつズラしながら自分らしさを高めていく。
家の周りを見ると日陰が多い場所、水はけのよい場所、
駐車場で踏み固められた土、やわらかい土など様々な場所で見る雑草。
環境の変化によって生える雑草は変わるので
この特性を利用して雑草をコントロールできないかと変化を試しています。
写真は林の中を歩いて見つけたフデリンドウです。
周りの草が大きくならない春先に花を咲かせ
初夏には枯れる越年草で晴れの日に花開き曇りや雨の日は閉じています。
足元をよく見ていないと見落としてしまう小さな花です。
㈱セイフコエコプラネット富士 勝俣