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「だろう運転/かもしれない運転」

どうもこんにちは!水処理の倍賞です。
とんでもなく長く暑かった夏もようやく終わり、
急に冷え込んですっかり秋の空気になりましたね。

日照時間も短くなり、通勤時の安全運転をより意識する時期だなと感じています。
安全運転を考えるとき、教習所等でよく聞く「だろう運転/かもしれない運転」を
思い出します。

例えば、見通しの悪い交差点。
「たぶん何もない(車も人も来ない)だろう」と楽観的観測に基づいて
運転するのが『だろう運転』。
「もしかしたら車が来るかもしれない」「歩行者が飛び出してくるかもしれない」と
想像力を働かせて危険予知を行うのが『かもしれない運転』です。
もちろん、推奨されるのは後者。

この二つ、一般的には自動車等乗り物の運転で言われる話ですが、
実は水処理施設のようなプラントの運転にも重要な考え方だと思います。
例えば水処理施設の要とも言える数多く設置しているポンプ。
「どうせいつもちゃんと動いているんだから、壊れることはそうそうないだろう」と
考えるのは簡単です。
でも、逆に「ずっと使っているのだから、そのうち壊れるかもしれない」とも
考えられますよね。

前者の場合、いざ壊れたとき一体どうするのでしょう??
慌ててポンプを注文しますか?
型式によっては納期1か月程度のものもあります。
では、その間施設の運転は止めるのでしょうか?
いやいや、処分場から流れてくる浸出水をそんな長い間止めるわけにもいきません。

といった具合に、だろう運転ではいざという場合に
どうしていいかわからなくなりますし、
会社として損害を被る事態にもなりかねません(^^;


そこで我々は常に『かもしれない』と考えます。
ポンプの例でいえば、最低限のバックアップは常備しています。
何かのきっかけで壊れる「かもしれない」からです。
(写真は、バックアップポンプ置き場の一部)

型式・使用箇所・保管個数・置き場所等を一覧にして
管理用ホワイトボードに貼っています。
また、流量などを日々チェックし、少しの変化をきっかけに
「調子が悪くなっているかもしれない」と考えて、
メンテナンス計画を立てることも重要です。

自動車運転や水処理プラントの運転を例にしましたが、
日常生活でもこの考え方は有用だと思っています。
「テレビが倒れて壊れるかもしれないから転倒防止ベルトを設置する」
「夜道を歩くとき車からは見えにくいかもしれないから反射材をつける」
例を挙げればきりがありませんが、
『かもしれない』を意識することで、仕事では適切な安全管理、維持管理、
私生活では自分にも周りにもより良い環境を作っていきたいなと思います。


                 処理センター・水処理 倍賞

| blog | 08:34 AM | comments (x) | trackback (x) |

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