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「クマが悪いのではない」


秋田をはじめ、多くの地域でクマの目撃情報や被害が多発しております。
連日の報道により私のクマに対する危険意識は高まる一方です。
先ず、なぜ今年はクマの出没が多いのか?
これを調べてみました。
理由は以下の通りです。

1:クマの餌となるドングリが不作
2:冬眠に向けて活動が活発化している
3:子連れの母グマがいる時期
4:人間の森林開発、伐採による生息地域の狭まり
5:頭数の急増?
などが挙げられます。

ここで着目したいのが、1と5です。
今年は温暖化の影響による夏場の異常な暑さが続いたため、
クマの餌となる木の実などが不作だといいます。
このため、食べ物を求めて人里周辺に降りて来ていると考えられます。

そして、あまり知られていないのが、クマの頭数の急増問題。
秋田県では、2016年までは生息数が1000頭くらいだと発表していました。
しかし2020になると4400頭まで増えています。
こんなに急増するものなの?と思ってしまいますが、
実はこれ算出方法が変わったためでした。

2016年までは猟友会らが山に入り、目撃情報や足跡、糞などの痕跡から
生息推定値を算出していました。
しかし、実際の駆除数と生息推定数を比べても、
クマの数や被害が減らないことに疑問を持ち、
2017年以降は算出方法を自動撮影カメラに切り替えたとのこと。
したがって、クマが急激に増えたのではなく、我々人間側の認識が甘かった、
思っていた以上にいたるところにクマが生息している可能性が高かったのです。

人間とクマの関わりは今後も続くでしょう。
予防方法や対策などはネットで調べれば沢山出てきますので割愛しますが、
最後に一言

「クマが悪いのではない。人間が要因を作っている。」

このことを胸に、無闇に山に入らず、対策と知識を持って行動していきましょう🧸

                       機造センター 鈴木

| blog | 07:45 AM | comments (x) | trackback (x) |

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