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「明けの明星」


こんにちは。
東環の邑上です。
夏季休暇の最中
明けの明星が美しく輝いていました。

長期連休ともなれば昼夜逆転生活になりがちです。
澄んだ大気と空のグラデーションが気持ちよく
明け方は私の行動時間です。

明けの明星といえば「金星」を指しますが、
8月上旬は金星と木星が接近してとても明るく見えるようです。
この景色に出会えたことに感謝です。
早起きは一文の得?
いえ、この日はずっと起きてましたけどね。

明けの明星はキリスト教では堕天使ルシファーのことです。
傲慢や反逆の象徴として描かれることが多いですが、
数多の星々の中で、太陽に引けを取らない輝きを放つ金星を見上げて
昔の人は想像力で物語を作ったのでしょうか。

現代ではゲームや漫画、小説といった媒体ではルシファーが
よく登場して我々に馴染み深いのですが、
日本書紀においても金星の輝きになぞらえて
天津甕星(あまつみかぼし)という神様が登場します。
別名として、香香背男(かがせお)、天村雲命(あめのむらくものみこと)等と
呼ばれることもあり、中津国の平定を拒み
タケミカヅチやフツヌシと敵対をしたとされています。

太陽が昇り、これから世の中を等しく照らそうとする夜明けの空にあって
それを拒むように、同調圧力に屈しないとばかりに光る星をみて
思い馳せた人が日本にも居て今に伝わっていることに感動します。

しばらくは日中残暑が厳しいかと思いますが、
季節は秋に向かってゆきます。
また日々の業務が再開されますが、
気力を充実させ、逞しく励んでゆきたいですね。


                     処理センター 邑上

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