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「生成AIの進化と課題」


こんにちは、エコプラネット富士の桒原です。
ここ数年、生成AIという言葉を耳にする機会が急激に増えました。
ChatGPTをはじめとしたテキスト生成AI
DALL・EやMidjourneyのような画像生成AI
さらには音声や動画までも自動で作り出す技術が急速に進化し、
一般ユーザーの手にも届くようになってきています。

私も1年ほど前からChatGPTなどを日常的に使用していますが、
アップデートを繰り返し1年前と比べて出来ることの幅が大きく広がり
精度も向上した結果、1年前とは全くの別物だと思うほどです。

企業でも生成AIを積極的に使おうとする会社が多くなってきていて、
AI無しでの社会は成り立たない時代になっていきているのと同時に、
AIを使いこなすスキルも必須の時代になっていくと思います。

しかし、その利便性と同時に、生成AIにはいくつもの課題が
存在していることも忘れてはなりません。

最大の問題の1つは「ハル―シネイション」と呼ばれるもので、
AIがあたかも事実のようにもっともらしい嘘の情報を生成してしまう現象です。
AIは文章を「理解」しているのではなく、ただ言葉の関連性から
確率的に関連の深い言葉を並べているにすぎないからです。

AIが正しそうなことを言ったからといって、
それを鵜呑みにしてしまうということには気を付けなければなりません。
しかし、何が本当で、何が嘘かを見分ける能力は、
AIが登場する前から必要な能力で「ニュースで言っていたから正しい」とか
「ネットに書いてあったから正しい」というのは、
情報発信者の伝えたいことや思想に誘導されてしまいます。
真偽の判断を全て他人の考えに任せるのではなく、
自分の今までの経験や知識を切り離さないことが大切な事だと思います。

もうひとつの大きな問題は生成AIの「ブラックボックス性」です。
何故その答えが出たのか、どんな情報に基づいてその結論が導かれたのか、
それをユーザーが把握できない場合も多く、
AIの責任の所在を曖昧にする原因にもなっています。
加えて、AIに頼り過ぎることによる人間側の思考力や表現力の低下も懸念されています。
すぐに答えが得られる便利さの裏で、
私たちは「自分の言葉で考える力」を失ってしまうかもしれない、
という危機感があります。

ちなみにここまで書いてきた文章ですが
一部でAIにも手伝ってもらいました。
しかしこれはAIが考えたことではなく、
あくまで私自身の考えを整理するために
「AIを道具として利用した」というだけに過ぎません。

AIは情報を補助してくれる便利なモノではありますが、
最終的に何を伝えたいか、どう考えているかを決めているのは
他でもない「人間の私」です。

生成AIもまだまだ完璧ではなく、人間の手直しが必要で
「正解」が自分の中に無ければ使いこなすことはできない現状です。
しかし、今後の技術の進歩で、更に人間の手直しが必要なくなっていくと思います。
そんな時代の中で私たちに求められているのは、
AIに振り回されるのではなく、AIを理解し使いこなしていくこと。
そしてその過程で、人間にしかできない価値を見直すことなのかもしれません。

このブログの画像もブログの内容をイメージしてAIに描かせたものです。
生成AIの進化に負けないよう頑張ってゆきたいと思います。

            ㈱セイフコ エコプラネット富士 桒原

| blog | 11:54 AM | comments (x) | trackback (x) |

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