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広報記事#64 ~ 無症状と無関心の狭間で ~

春分の候、秋田の比較的沿岸部に位置する弊社周辺は、ほぼ雪解けも終わり
山裾の日陰の方に辛うじて残っている程度となっています。
蕗の薹が顔を出し冬の終わりを告げていますが、桜の蕾はまだ小さく
本格的な春はもうすこし先になりますか。
まだまだ肌寒い冬の風が吹きますが、体調を崩すことの無いよう努めたいです。


昨年の桜です

新型コロナ感染症に関しては、医療従事者の方々からワクチン接種が開始されています。
我々に順番が回ってくるには、まだ時間が掛かる見通しですが、新生活の始まりや
待ちわびた春の到来からの解放感から、これから人の動きが活発になる季節となります。

政府や自治体も様々な方策で警鐘を鳴らしてはいますが、ニュース等では
その日の「出来事」としての報道ばかりが聞こえてくる気がして心配が募ります。
感染力が強いといわれる「変異株」の感染報告も増えてきている中、春の季節を前に
今一度、新型コロナウイルス感染症対策について考えてみたいと思いました。

この新型コロナの恐ろしいところは、発現する症状がない「無症状」から、重篤化して
死に至るまでの幅があることです。
感染拡大速度の速さから対策が後手に回ってしまった経緯もありますが、
無症状患者の割り出しのために、全人口に対して実施可能な手軽な検査方法がありません。
そうすると感染拡大を防ぐ手法として残されるのが、人の接触を抑制し飛沫感染や
エアロゾル感染と呼ばれる空間を介する感染、ウイルスが付着した手指で触れた物を
介した感染を、マスク着用・手指の消毒・換気・密の回避といった手法で防ぐしかなくなります。

インフルエンザの様に体調が崩れれば、判り易く、自然と人に移さないよう気を付ける
行動を取りやすいですが、新型コロナは無症状感染者の割り合いが、とても多いことが
問題となっています。
研究により挙げられる数字に差異はありますが、新型コロナ感染者の無症状感染者の
割り合いが約50%という驚愕の数字が挙げられているのです。
感染患者数が日々ニュースで話題になっていますが、これはPCR検査をおこない
感染者だと確認された全感染者数のごく一部に過ぎないということを忘れてはいけないのです。

「もしかしたら自分は感染しているかもしれない、だから人にうつさない対策をする」
これに尽きると思います。

全ての人がこれを徹底出来れば、理論上は世界からコロナは無くなります。
しかし他者から言われて徹底することは、とても難しいものです。
全世界で新型コロナと叫ばれ始めて、すでに1年を経過しています。
良くも悪くも慣れて来てるという実感が筆者にもありますが、関心が無くなりつつある
人も少なくないのではないでしょうか。
今一度、自己啓発の念を奮い起こし、我々一人一人が新型コロナと向き合ってゆきたいです。

広報担当 邑上

| blog | 08:32 AM | comments (x) | trackback (x) |

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