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「沈殿槽の清掃」


こんにちは、テクニカルセンターの鎌田です。
今回は沈殿槽の日常メンテナンスについて紹介します。

沈殿槽は簡単に説明すると活性汚泥混合液を沈殿させ、汚泥と上澄み液
に分離する役割を担っております。

沈殿汚泥は微生物が多く含まれているので、その一部を前工程の
接触曝気槽に返送して、接触曝気槽内の微生物量を増やして、生物処理の
効率を上げています。

残りの汚泥分は汚泥貯留槽に送り、脱水機で脱水処理をして土状態の
汚泥になります。
上澄み液は次工程である脱窒槽に流出して脱窒反応をおこない、
窒素分を除去しています。

沈殿槽の上部には写真にある三角の谷の部分(堰と呼称されます)があり、
そこから上澄み液が流出していき、流路で合流する仕組みになって
いますが、この堰の部分にスケール等が付着してしまうと、
その分流出量が減少してしまうので沈殿槽の水位が上昇し、そのまま
放置しているとさらに水位が上昇して、最終的には本来上澄み液だけが
流れる流路の部分に汚泥が溜まってしまい、さらに流れが悪くなって
しまうという悪循環に陥ってしまいます。

上記の写真は清掃をおこなった後の写真です。
今後もこの状態をしっかり維持して水処理全体が効率よく機能する
ように日々のメンテナンス作業を実施してゆきます。

                      テクニカルセンター 板谷

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