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「SRS H2Sの能力」

春になりだいぶ気温も上がって過ごしやすくなりました。
夏になるまでの過ごしやすい季節をゆっくり堪能している
今日この頃です。

さて、前回のブログでも書いたのですが、
弊社ではSRS H2Sという廃棄物由来の覆土材を開発致しました。
今回はこちらの覆土材がどのような能力を持っているのか
弊社で行った実験データを基に紹介していきたいと思います。

こちらの図が実験のイメージとなります。

特殊な容器を作成し容器の下部で
硫化鉄と塩酸を反応させ硫化水素を発生させました。
その際、処分場内での使用を考慮し
容器の下部を恒温槽により処分場内部の温度と言われている
60~70°に設定しました。
硫化水素の発生量は1000~2000ppm程度となるよう、
予備実験を行い反応量を決定しております。
容器上部にはSRSを5cm程度になるよう転圧して敷いており
容器下部で発生した硫化水素をSRSで捕集させ
容器上部でどの程度の濃度になるのかを測定いたしました。
検知管・センサーによる測定では検出できなかったため
テドラーバックで捕集をし、ガスクロマト分析を行いました。

下の写真が実際の試験を行った装置の写真となります。
分析の結果、SRS通過前1400ppmだった濃度が
吸着剤通過後は0.0098~0.013ppmへと減少しておりました。
その際、硫化水素と反応し
SRSの色が変化することも確認できました。

このようにテーブル試験では覆土材として、
十分な性能を持ち硫化水素の吸着も確認することが出来ました。

                    テクニカルセンター 板谷

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