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「へくさんぼ」



こんにちは、処理センターの邑上です。
震えるほどの寒さになったり長雨になったり、そう思っていると
汗ばむ陽気になったり、強風が吹き荒れたりと気候の変化が目まぐるしい
今日この頃、皆さんお元気ですか。

今日は秋の入りから冬場に掛けて身近な存在になるカメさんこと
「カメムシ」について調べてみました。
カメムシとは、カメムシ目(半翅目)に属する昆虫の総称で
この仲間には、日頃よく目にするいわゆる“カメムシ”の他に、セミ、
ヨコバイ、ウンカ、アブラムシ、アメンボ、タガメなどが含まれ、
なんと世界におよそ9万種も居るそうです。
虫の世界のなんと広大なことでしょう。

よく見かける茶色の彼らは「クサギカメムシ」です。
越冬のために暖かい家屋に侵入してくるのですが、ほんのわずかな隙間
があれば彼らはそこから入ってきます。
この季節、人の生活圏は暖房がはいっており冬のつもりで入った家屋が
思いのほか暖かく春と勘違いして室内をブンブンと元気いっぱいに飛び
回るという流れになっています。
家の中で卵を産んで大量発生とかしない?だいじょうぶ?と心配される
方もいるかもしれません。
虫の世界は広大なので100%とは言えませんが・・・・

だいじょうぶです(*’-‘)

クサギカメムシは植物から養分を吸って生きていますので、春になれば
草木を目指して外に出て行きます。

カメムシの匂いですが、あれって「あっ!!」と思ったらすぐ臭い!
ある意味すごいですし、不思議ですよね。
彼らは身の危険を感じると、腹面にある臭腺から悪臭を伴う分泌液を
飛散させます。その臭い汁の匂いの成分はヘキサナールやトランス-2-
ヘキセナールという青葉アルデヒドとも呼ばれる脂肪族アルデヒドの
一種で揮発性の高い油の類になるそうです。消防法だと第4類危険物
第2石油類に分類されるらしいです。
なので、すぐ臭い!は仕方ないですが、ずっと臭いということは無さそう
です。
臭い汁が不幸にも衣服に付着した場合ですが、揮発性が高いのでドライ
ヤーなどで熱を掛けると匂いを飛ばすことが出来ます。
もしくは油は油で溶かすことが出来るので、サラダ油などを一旦塗布して
中性洗剤で部分洗いをした後に洗濯するなどが効果的かもしれません。

「おまえ、カメムシ臭いぞ!」とか言われると少なからずショックなので
良かったらお試し下さい。
私は言われたことがあります(笑)

カメムシは古くから我々の生活に馴染み深い生き物です。
そのため方言となり日本各所で様々は呼ばれ方をしているようです。
私の出身地では「へくさんぼ」と呼んでいましたし、その他にも
クセンコ、ヘコキムシ、ドンベムシ、ジョンソン、オヒメサマ等々
面白いと思います。興味はあまり沸きませんが私の中ではへくさんぼ
です。
英名では「stink bug」(臭い虫)と呼ばれます。
調べていて驚いたのは、南アフリカ共和国やジンバブエ、ラオス、メキシコ
ではカメムシを食べるのだそうです。臭いの元を除去した後にという
ことでしたが、どんな味がするのでしょうかね?
私は食べませんけど( ̄― ̄)



最後になりますが、カメムシには多くの仲間が居ます。
その中でサシガメと呼ばれるカメムシがいるのですが、普通のカメムシ
を少し面長にしたような風貌の彼らを見かけたことのある方も多いの
ではないでしょうか。
彼らは吸血性をもっており昆虫を捕食したり、人を含む動物から血を
吸います。人を襲うことはまずないのですが、不意に触れると刺される
場合があるのでご注意を。

私は刺されました( ̄― ̄)

間もなく秋から冬に移り変わります。
思い返せば激動の1年でした。
蜂に刺されること2回、先日はカメムシにまで刺され、虫に好かれて
いるのか嫌われているのか、困ったものだと思います。
以前は虫を見て「きゃー!」「ぎゃー!」と怯える女性の気持ちがわかり
ませんでした。しかし、今ではとても良くわかる気がします。



虫の世界は広大です。
すべてを見渡すことは不可能ですが、身の回りにいる虫の習性や対策
などは知っておいても損はないかと思います。



邑上政弘 42歳 厄年
来年は虫に刺されない年になれば良いと思う秋の夜長でした。

                     処理センター 邑上

| blog | 03:22 PM | comments (x) | trackback (x) |

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