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「毎日大事に」

お正月中に誕生日の為、新年早々、一つ歳を重ねます。
お正月は県外で働いている息子が帰省してくるわけですが
のんびり過ごしたい息子をよそに私は彼を買い物に連れ出します。
ここぞとばかりに
サラダ油だのペットボトルのお茶だの味噌だの・・・を
カートに入れ始めます。
そうです。重い物を運んでもらう作戦です。
私がレジで精算をしている間に
彼はポリの買い物袋に商品を詰め込んでいるのですが・・・

彼の様子を見ていて少しばかり衝撃を受けました。
商品を入れようと思って袋を開けようとするのに、
なかなかめくれてくれない。
あのじれったいポリ袋。
サッカー台(商品を袋詰めする時の台)に
置いてある布巾に触るのは何となく気が引けるし、
・・・かと言ってペロッと指を舐めて袋を開けるのも
どういうもんかと・・・・。
結局意地になってじれったい思いをしながら袋を開けていたのに。
彼はいとも簡単にスルンと袋をめくるのです。
家に帰ってからこの衝撃を彼に伝え、
笑いながら彼の手を触ってみました。
すると二度目の衝撃です。
「お前の手は濡れているのか!」と叫んでしまった程、
とてもしっとりしていたのです(笑)

考えてみれば当たり前。
彼は20代半ばですが、私は半世紀近くこの体を使っています。
今、自分の周りを見渡してみても
半世紀に及んで使用している物などありません。
半世紀近くも使い続けているのは自分の体だけなんだな、
と改めて思いました。
歳を重ねるごとに自分はこの体を借りて生きている、
という感覚になってきました。
しかしながら今の体が故障したからと言って
替えがあるわけではない。
この体と共に自分というものが存在しているような気がします。

・・・ですので、
故障しないようにメンテナンスも必要。
故障してしまったら修理も必要。
修理したらケアも必要。

若い頃は体力もあり、
受けたダメージも気付かない程鈍感でしたが
歳を重ねると些細な事でも回復に思わぬ時間が掛かったりします。
一つしかない体です。
大事にしましょうね。


                    事務センター 伊藤(弓)

| blog | 08:18 AM | comments (x) | trackback (x) |

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