「安全運転管理者講習」


昨年の安全運転管理者講習は新型コロナウイルス感染症の影響で
行われませんでしたが、今年は感染症対策をした会場で無事に受講する
ことができました。
講師の方がよく話していたのが、リスク管理と危機管理についてで、
とても勉強になった講習会でした。

リスク管理とは想定されるリスクが起こらないように、そのリスクの
原因となる事象の防止策を検討し、実行に移すことです。
リスク管理では、想定される様々なリスクを徹底的に洗い出し、
そのリスクが発生したらどのような影響があるかを分析します。
そして、それぞれのリスクについて発生を抑止するための方策を検討し、
リスク防止策を実行します。
つまり、想定されるリスクを予め抑え込んでしまうことです。 

運行管理の例としては、冬期間、大雪の影響で道路状況が悪くなることが
多々ありますが、事前に道路情報を収集して運行車両を迂回させたりすることも、
事故発生予防の一助となりますし、渋滞に巻き込まれないことにもなります。
また作業においても、荷台を昇り降りする際の梯子に滑り止めのテープを
貼ったりするのも、事前に足を滑らせて怪我をしないようにするための対策に
なります。

危機管理とは事故などが発生した場合に、その影響を最小限にすると共に、
いち早く危機状態からの脱出・回復を図ることが基本となります。
防げる危機であれば、その発生を防ぐことが望ましいのですが、自然災害や
外部要因による人的災害や事故などの中には、自助努力で防ぎ切れないものも
多くあります。
危機管理においても、リスク管理と同様に、起こりうる危機やそれに伴うリスクを
リストアップすることになります。しかし、危機管理の大きな特徴は、危機が
発生した時に、何をすればその災害や影響を少なくできるか、危機からの
早期回復のためには何をすればよいかということです。
 
ドライバーや作業者からの意見を吸い上げ、自分でも様々な想定をして
リスク管理をおこない対策を講じること、そして、やむなく起きてしまった
危機に対して最小限の影響に収めるには、どのような方法が良いのか、常に
方策を練ってゆきたいと考えています。

                           統括センター 塚田

| blog | 07:14 AM | comments (x) | trackback (x) |

 

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