「塗装しました」


少し前の作業になりますが、ダンプの荷台の塗装をしました。
車輛の整備として荷台の床の張り替え作業を行い、その時の溶接によって
荷台の外側の塗装が剥がれてしまったからです。

荷台は鉄板の組み合わせで構成されているので、日々使っていると経年劣化や
風雨により徐々に腐食が進み、最終的にボロボロになって薄くなって穴があいたり、
サビが浮いたりと色々と起こります。


作業としては、まずはそのサビを落とすことから始まります。
ジェットタガネやワイヤーブラシを付けたサンダーを使用して丁寧にサビを落とします。
次に鉄板を大きさに合わせて切断し、一枚一枚歪みや隙間の無いように溶接していきます。
最後に塗装になります。

今回の塗装は、内側から溶接したために外側の塗装が焼けて剥がれてしまった為に
行いました。焼けてしまった箇所は焦げて剥がれており、その部分を綺麗に磨いたり、
コゲを拭いたりして下地を整えます。そうしないと塗装後の表面がボソボソになるからです。

そして本格的に塗装になりますが、部分的に塗るだけなので全て手塗りにしました。

塗料は車輌に塗る専用の物を使用します。
硬化剤も入っているので時間との勝負になります。ダラダラやっていると次々に硬化が始まり、
液垂れなどがあるとそのまま固まってしまい出来栄えが悪くなります。


写真にあるように、塗装は3度重ねて塗りました。
今回のような白や緑は色合いが薄く、下地の色を透けさせてしまいます。
そのため何度か重ねて塗ることで綺麗な仕上がりになるのです。

単に塗装しました。では伝わらない
多くの作業工程や手間が掛かることが伝わったでしょうか。
日々の点検や作業を通じて、錆びそうな箇所の拭き取りをこまめに行うだけでも
重機や車輌の長持ちに繋がります。
今後も大切に扱っていきます‼️

                             機造センター 鈴木

| blog | 09:57 AM | comments (x) | trackback (x) |

 

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